こんにちは。井ノ上です。
若手歯科医師が考えること第三弾です。
前回の記事では、院長が人格者だから歯科医院がうまくいく、というのは少し違うかもしれないという話をしました。
実は、そんなの一般の会社を想像すると当然だとわかります。
どんなに人格的に優しい社長でも、会社の運営能力とは別だからです。
経営の勉強が若手のうちから必要になります。
自分は若手歯科医師なら、自身がいずれは開業をするぞ、と思った瞬間から経営の勉強をし、経営的な視点で勤務するのがよいと考えます。
経営の勉強、といっても財務や経費計算等の勉強だけではありません。
どちらかというと、人間力、リーダーシップ、コミュニケーション能力のトレーニングが必要です。
それを経営的な視点から鍛えていく必要があります。
そのような観点で勤務することのメリットは大きく分けて3つあります。
1. 経営の勉強になる
開業していきなり経営方針等について考えても、なかなか考えがまとまるものではないと思います。なので自分がどんな方針で診療がしたいか、その場合どのようなシステムが必要かを考えたり、逆に自分の医院はどんな方針をめざして、どのようなシステムを導入しているのかの事例研究ができます。
2. 臨床技術のレベルアップ
手取り足取り教えてもらえる系のハンズオンセミナーに行くと、かなり高額な費用がかかります。
しかし、上司に質問しながら診療技術を教われば、毎日が無料のハンズオンセミナーです。無料どころかお金を貰いながら勉強ができるという最高の環境です。
そういった意識を持って診療にあたると仕事が楽しくなるし、より高い技術の習得が速くなります。
3. 日々の仕事が楽しくなる
このような意識で働いていれば毎日なにかしら発見があります。
なぜこういう治療の流れになっているのだろう、と考えて上司に質問すると、経営的な観点から決めていることがわかったり、なぜ院内のシステムがこうなっているのだろう、と考えてみると、意外とちゃんとした理由があったり、いろんな発見がでてきます。
働いて2年以上も経っているのに始めて気付くことがたくさんでてきます。そしてスマイル歯科は本当にいろんなことが考えられて出来上がっているんだな、とわかってきました。本当にいい歯科医院だな、と思います。
自分がいきなりこんなシステムを作り上げることは絶対にできないし、そんなにすごいシステムを毎日学べるなんて非常にありがたいことです。
わざわざ高額な開業セミナーに行ったりする前に、まずは自分の歯科医院を研究してみることが大きな学びになります。
しかも、当院はすでに20年以上も経営できているわけで、そう思うと非常に学べることは多いはずです。近頃やっとそのことに気付いて、日々楽しくなってきました。
日々勉強あるのみですね。