~雑記~ 若手歯科医師が考えること2

こんにちは。井ノ上です。

若手歯科医師が考えること第二弾です。

若手歯科医師の同級生たちとたまに飲んだり話をすることがあります。

近頃、どんな治療をしたとか、どんな歯科医院で働いているとか。

よく話題にのぼるのが、職場への不満です。

感覚的には8割以上の人が仕事が辛いとか、あまり楽しめていないように感じます。

勤務時間が長すぎる、残業が多すぎる、診療が忙しすぎる、スタッフや院長との人間関係が悪い、勉強会に出席したくてもお金がない、等々です。

せっかく6年勉強して、やっと歯科医師になれた!と希望に満ち溢れて働き始めるのに、数年もすれば辛い、苦しい、仕事が大変と言って、あまり幸せそうには見えない人が多くなってしまう。

 

どこの業界もそうかもしれませんが、なんだかこんなに暗い感じの業界のままでいいのだろうか、と考えることも多いです。

幸い、自分はいま非常によい職場で日々楽しく働けているのでありがたい限りです。

なぜそう辛い気持ちで働く人が多いのか。

それは、歯科医師という職業上そうなってしまいやすい構造にあるからと思います。

 

歯科医師は、経験がないうちは

  ①歯科治療技術の向上 に励み、

中堅クラスになると

  ①歯科治療技術の研鑽 と ②後輩の指導 という役目ができます。

さらに院長クラスになると、

  ①診療技術  ②後進の指導  はもちろん、 ③病院経営 という役割も出てきます。

要するに院長の仕事が多すぎるのです。

 

治療、指導、経営。

 

この3つを少しずつ分散させていかないと、キャリアが上がれば上がるほど大変になっていきます。

院長の仕事が忙しすぎると、病院全体がまわらなくなり、勤務医の仕事も増えます。そして皆が忙しいと人間関係が悪くなりやすく、さらに病院がまわらなくなります。

さらに、忙しいため業務の問題点に対し、院長が直接てこ入れをすることもできず、どんどんギスギスしていく、という傾向にあるように思います。

なので、若手の勤務医はみんな忙しい、辛い、ということになってしまうのです。

これは、素晴らしい患者様想いの院長がいらっしゃる歯科医院でもこういうことがおこります。

院長が立派すぎて多少自分が辛くても患者利益を考えて行動するぞ!という方の場合、スタッフにも当然のように同じことを要求します。

結果、自分を犠牲にしてよい治療を提供するのが日常茶飯事になっていきます。

患者として来る分には非常にいい歯科医院でも、はたらく人にとっては辛い。

そうなると、結局歯科医院自体の運営がうまくいかず、破綻してしまう、ということが起こります。

院長が立派な人格者だからといって、働くひとにとってもいい歯科医院になる、というわけではないことがわかります。

同級生の間で、人間的にデキてるからそのままでいい院長になるよ、という話が出たりしますが、それは正しいわけではなさそうです。

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